「老子に学ぶ」シリーズ
「老子」を読みながら、そこで学んだ事や感じた事について書いてます。
今回は 第51章です。
※本記事は「老子の解説」ではありません。あくまでも僕が読んで感じた主観的な「思うこと」を書きます。身勝手で主観的で間違った解釈が含まれている事も、当然あります。
そんな部分は、是非とも温かい目で「スルー」して頂ければ、助かります。※
Start [老子 第51章]
さて、どんな事が書いてあるのでしょうか…
道、之を生じ、
徳、之を蓄う。
物、之を形づくり、
勢、之を成す。
是を以て、
万物は道を尊び徳を貴ばざるは莫し。
道の尊く、
徳の貴きは、
夫れ之に命ずる莫くして、
常に自ずから然り。
故に、
道、之に生じ、
徳、之を蓄い、
之を長じ、之を育み、
之を亭め之を毒んじ、
之を養い之を覆う。
生じて有せず、
為して恃まず、
長じて宰せず。
是れを玄徳と謂う
老子 第51章
ここは、少しわかりやすそうな印象…
というか、どこかで見たこと有るような。。。
こんな意味かな…
「道」が万物を生み出して、
「徳」が万物を養育するんだ。
モノとしての形を与えられて、
何かの働きを持つものとして万物が完成するよ。
だから万物は「道」をリスペクトするし、
「徳」を重視するんだ。
「道」や「徳」が重視されるわけは、
誰が命令したとかいうワケじゃなくて、
昔から自然にそうなっているからなんだよ。
だから「道」が万物を生み出して、
「徳」が万物を育てて、成長させて、
実を結ばせて成熟させて、
保護するんだよ。
生み育てても自分の物とはしないで、
育てながらも自分に見返りを求めないし、
成長させても支配したりはしないよ。
これこそがもっとも深い「徳」なんだよね。
つまり
今回、僕はこの章で…
「道」と「徳」の話、
10章のリフレインだな…
…と感じました。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。